時をへて、決戦 名人・井山裕太×挑戦者・張栩 第43期囲碁名人戦七番勝負
井山裕太名人に張栩九段が挑戦する第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)が2018年8月28日、開幕しました。
昨年の名人戦でふたたび七大タイトル制覇を達成し、国民栄誉賞を受賞した井山名人。対する挑戦者は、かつて七大タイトルのグランドスラムを達成し、一時代を築いた張栩九段。挑戦者決定リーグ戦全勝の驚異的な戦績をひっさげ、再びこの舞台に戻ってきました。
名人の連覇か、十期ぶりの名人復帰か。久々の黄金カードに注目が集まります。
朝日新聞SHOPでは、第43期の囲碁名人戦七番勝負を記念し、両者の揮毫が並ぶ扇子をお届けします。
※囲碁名人戦とは
400人を超える日本の全棋士が予選トーナメントに参加し、勝ち抜いた9人の棋士が約9カ月かけて総当りのリーグ戦を行い、その優勝者が名人に挑戦する「七番勝負」に出場します。七番勝負は、先に勝ち越し(無勝負が絡まなければ4勝)を決めた方が名人となり、以降の対局は行いません。持ち時間は対局者それぞれ8時間で、1局を2日間にわたって戦います。

井山裕太名人の揮毫は「無」(右)

張栩九段の揮毫は「志」(左)
井山裕太(いやま・ゆうた)名人プロフィール

大阪府東大阪市出身。
石井邦夫九段門下。2002年入段。
05年、16歳4カ月の史上最年少で一般棋戦優勝。
09年、張栩名人を破り七大タイトル戦史上最年少の20歳4カ月で名人に。
16年、史上初の七冠(名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)。同年名人を失ったが翌17年に奪還し七冠再制覇。
今年8月、碁聖を失い六冠に後退。直後に迎える名人戦は、第一人者の座を維持するか否かの正念場となる。
日本棋院関西総本部所属。
張栩(ちょう・う)九段プロフィール

台湾出身。林海峰名誉天元門下。
1994年入段。2003年に本因坊獲得。
04年、名人を奪取し史上5人目の名人本因坊に。
05年、LG杯とテレビアジア選手権の世界2棋戦制覇。
08年の名人戦で19歳の井山裕太八段を挑戦者に迎え4勝3敗で防衛。
09年、史上初の五冠。同年の名人戦で井山に敗れ名人失冠。その後、井山と数々のタイトル戦を重ねたが13年に無冠に。
今期の名人挑戦は5年ぶりの七大タイトル戦登場となる。
日本棋院東京本院所属。
商品仕様
- 【材質】紙・竹
- 【長さ】25.3cm
- 【広げたときの最大幅】42.7cm
- ※たとう紙つき
- ※揮毫、落款は印刷です。