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高荷智也の日々これ防災

高荷智也の日々これ防災

備え・防災アドバイザーの高荷(たかに)智也さんが、防災の新常識と、ラジオ・トイレ・懐中電灯など役立つ防災グッズや、その他本当に必要な防災ものを紹介します。
多機能防災テレビラジオ エコラジネオ

停電しても消えないLED電球 (2024年4月16日朝日新聞朝刊掲載)

バッテリー内蔵LED電球 いつでもランプtsuita(ツイタ)

 夜間の大地震で停電が発生し、室内が真っ暗になると危険です。とっさの安全確保や、津波に対する緊急避難に支障がでます。停電時も明るくともる「バッテリー内蔵LED電球 いつでもランプ」は、普通の電球として使いながら、災害にも備えられる「無駄にならない」防災用品です。
  設置は、天井などの照明器具の電球を本品と取り換えるだけ。停電時は電源が内蔵バッテリーに切り替わり、最大連続6時間も点灯します。停電時の明るさは平時の3割程度ですが、十分明るくしてくれます。
  リビングなど滞在時間の長い部屋、廊下や玄関など避難経路になる場所、トイレや脱衣所など無防備になる空間に、このような停電時も消えないライトがあると安心です。ちょうどいい場所に口金サイズ「E26」のソケットがあれば、交換することをお勧めします。
多機能防災テレビラジオ エコラジネオ

機能ぎっしり、小型テレビラジオ (2023年5月18日朝日新聞朝刊掲載)

多機能防災テレビラジオ エコラジネオ

 スマートフォンは非常時に手軽に情報収集できて便利ですが、電池切れや、災害で携帯の基地局がダウンすると使えません。確実に情報をキャッチできるラジオやテレビを準備しておくと安心です。
 今年発売された「多機能防災テレビラジオ エコラジネオ」は、手のひらに乗るコンパクトさ。ワンセグテレビとラジオ(AM・FM・短波)に加え、LEDライト、サイレン、モバイルバッテリーなどの機能がギュッと詰め込まれています。テレビは4.3インチの大きめ画面で副音声にも対応し、「普通のテレビ」と同じ感覚で使えます。 電源の選択肢が多いのも強みです。内蔵バッテリーや単4乾電池4本に対応するほか、ハンドルを手で回して充電が可能。しっかりした情報収集手段を備えておきたい方へおすすめできる1台です。
エクスハート 折りたたみ式防塵防滴ソーラーパネル

太陽光でスマホ充電、電気代0円 (2023年4月19日朝日新聞朝刊掲載)

エクスハート 折りたたみ式防塵防滴ソーラーパネル

 平時にも非常時も欠かせないスマートフォン。停電時に充電が切れないようにしたいものです。晴れていれば簡単に、しかも電気代0円で無限に充電できる小型の太陽光パネルが長期停電の備えとしておすすめです。
 エクスハートの「折りたたみ式防塵(ぼうじん)防滴ソーラーパネル」は、直射日光に当て、スマホとUSB―Aケーブル(付属していません)で接続すれば、すぐ充電が始まります。コンパクトに折りたためるので防災リュックなどにも入ります。
 実際にテストしました。スマホ1台の充電なら三つ折りの「21W(ワット)」で十分。2台同時や、余裕をもって充電したい場合は、四つ折りの「28W」を。太陽に向けて垂直になるように設置すると発電量が最大になるので、背面スタンドで角度調整してください。
ルーメナー サーキュレーター機能付きコードレス扇風機 ファンプライム2

大容量バッテリー、頼れる扇風機 (2023年7月11日朝日新聞朝刊掲載)

ルーメナー サーキュレーター機能付きコードレス扇風機 ファンプライム2

 「災害級」の暑さが続く日本の夏。健康維持のための必需品・エアコンは、停電したら動きません。停電時の暑さへの備えは、命を守る防災対策の一つです。
 今年発売されたルーメナーのサーキュレーター機能付きコードレス扇風機「ファンプライム2」は、片手で持てるボディーに大容量バッテリーを内蔵。停電しても最大30時間、連続運転できます。
 風力の4段階調整、自動首振りやタイマー機能があり、普通の扇風機として十分活用できます。風力を最大にするとかなり強い風が出ます。最弱だと非常に静かで、寝室での使用に向いています。
 本体のバッテリーを使い切っても、「USB―C」ポートを通して外部のモバイルバッテリーなどから給電可能。平時にも非常時にも頼もしいアイテムです。
安全スリッパ 足裏まもるんペアセット

破片やクギから足守るスリッパ (2023年2月20日朝日新聞朝刊掲載)

安全スリッパ 足裏まもるんペアセット

 室内の防災対策で重要なのが、「足裏」を守ることです。大地震や台風の暴風で、割れてしまった食器や窓ガラスの破片を踏んでけがをすると、避難行動に支障が出ます。場合によっては、命を危険にさらすことにもつながります。
 「安全スリッパ 足裏まもるん」は、中敷きに特殊繊維製の「踏み抜き防止インソール」が使われているため、割れたガラスや画びょう、クギなどを踏みつけても、貫通しづらくなっています。ですが、インソールは柔らかいので、日常生活でも自然な履き心地で使っていただけます。
 停電時や夜間に危険物が飛び散ると、けがの危険は高まります。スリッパ付属の巾着袋に懐中電灯や軍手、ホイッスルを追加した「寝室枕元ポーチ」を備えると安心です。ご夫婦やご家族で、2足セットをそろえるのもおすすめです。
懐中電灯 ナイトスターJP

振って充電、半永久の懐中電灯 (2023年1月18日朝日新聞朝刊掲載)

懐中電灯 ナイトスターJP

 暗闇での避難行動は危険です。「絶対に電池切れしない」という心強いLED懐中電灯が、大作商事の「ナイトスターJP」。発電・充電は、握ったまま上下左右に振るだけ。「キャパシタ」という劣化しにくい充電装置が搭載され、電池切れの心配もなく半永久的に使えて安心感が違います。明るさも十分。5~10メートルほど先までしっかり光が届きます。耐熱、耐寒性も抜群で、車のトランクに積みっぱなしでもOKです。
カセットガスストーブ マイ暖

冬の停電にカセットガスストーブ (2022年11月22日朝日新聞朝刊掲載)

カセットガスストーブ マイ暖

 真冬に停電すると困るのが暖房です。電源コードも電池も不要で、燃料の備蓄も容易な暖房器具として非常時に便利なのが、卓上コンロでおなじみの「カセットガスボンベ」を使うストーブ。私は製品の使い勝手をテストするため、岩谷産業のカセットガスストーブだけで真冬に3週間生活したことがあります。その経験から、コンパクトなスポット暖房としては同社の「カセットガスストーブ マイ暖」をおすすめします。
 重さ約2.6キロ。ハンドル付きでさっと必要な場所へ持ち運べ、足元や手元を暖めたいシーンで活躍します。ボンベ1本で最大約4時間(弱運転時)の連続運転が可能。部屋全体を暖めるのには向きませんが、非常時の予備暖房として十分に使えます。ガスボンベもあわせて備蓄しておくと、より安心です。
ホスケアトイレ抗菌 2箱組

凝固剤いらずの非常用トイレ (2022年10月18日朝日新聞朝刊掲載)

ホスケアトイレ抗菌 2箱組

 在宅避難時の最重要アイテムが非常用トイレです。おすすめは「ホスケアトイレ抗菌(2箱組)」。使いやすさが特長です。ロール状の袋をミシン目で切り離し、広げて便座にセットするだけ。使用後に凝固剤を振りかけるのではなく、あらかじめ袋の中に吸水シートがセットされているので、初めてでも迷わず簡単に使えます。病院や介護施設でも採用されており、高齢者や子どもがいるご家庭に特におすすめ。いつかくる断水に備え、ご準備ください。
【アウトレット】防災キャリーリュックセット

避難助けるキャスター付きリュック (2022年9月15日朝日新聞朝刊掲載)

【アウトレット】防災キャリーリュックセット

 9~10月は台風のピークシーズン。いざ避難が呼びかけられても、防災リュックなどの事前準備ができていないと、逃げるタイミングを失いかねません。危険が迫った時、荷造りしている余裕はありません。素早く逃げるため、持ち出す道具の準備が不可欠です。
 こちらの「防災キャリーリュックセット」は、避難先で1人が1日に必要とする防災アイテムをはじめ、保存食、水など13品が入っています。ポイントは、キャスター付きという点。平らな場所では転がして楽に移動でき、足場が悪い所ではリュックとして背負えます。
 防水性の高い生地を採用。サイズに余裕があり、常備薬や着替え、貴重品、食料の追加も可能です。省スペースでデザイン性もよいので、すぐに持ち出せる玄関などに置いてください。
JVCケンウッド ポータブル電源&ソーラーパネルセット

太陽光で充電可能、大容量蓄電池 (2022年7月19日朝日新聞朝刊掲載)

JVCケンウッド ポータブル電源&ソーラーパネルセット

 停電対策には二つの方向性があります。一つはカセットコンロを準備するなど、電気で得ていた「機能」を別の道具で代替する。もう一つは「電気そのもの」をためる方法です。蓄電池の大容量化や太陽光パネルの技術革新が進み、停電時にも家電を動かすことができる時代となりました。
 大容量タイプの蓄電池で紹介したいのがJVCケンウッドの「ポータブル電源&ソーラーパネルセット」です。スマートフォンを約35回(出力500ワットタイプの場合)も充電でき、停電しても扇風機やテレビなどの小型家電を動かすことができます。晴れた日中にソーラーパネルを広げれば、約14時間半でフル充電。繰り返し利用できます。災害時だけでなく、今夏の節電要請や計画停電時の暑さ・熱中症対策としても、ポータブル電源があると安心です。
セントリー ポータブル耐火・防水保管庫

炎や水から貴重品守るケース (2022年5月16日朝日新聞朝刊)

セントリー ポータブル耐火・防水保管庫

 貴重品を守る備えも欠かせません。手軽に買える頑丈な保管ケースが、米・セントリー製の「ポータブル耐火・防水保管庫」です。その実力は、丸3日間もの水没テストや、800度超の燃焼テストもパスしたほど。過酷な環境でも中身を守ります。災害時、貴重品を持ち出そうとして避難が遅れると、生死に関わります。通帳や家族の思い出の写真といった大切な品を置いて、素早く逃げざるをえない。そんな時に活躍するアイテムです。
プロイデア SONAENO クッション型多機能寝袋

避難所で安心、クッション型寝袋 (2022年4月18日朝日新聞朝刊掲載)

プロイデア SONAENO クッション型多機能寝袋

 4月は新しい環境で生活や仕事を始める方が多い季節ですが、自然災害は私たちの都合に関係なく起こります。準備を見直すことが重要です。
 避難所に行けばなんとかなるのでは、と考えている方は多いと思います。しかし、避難所は、短期間「身を寄せる場所」にすぎません。水や食料、着替え、衣食住の「住」も自ら整える必要があるのです。
 プロイデアの「SONAENO(ソナエノ) クッション型多機能寝袋」は、睡眠や日中の生活空間、着替えスペースの確保から盗難防止まで、避難所生活の課題を解決するために開発されました。
 クッションとして日常的に使えることも、防災対策を無理なく続けるための工夫。日本の避難所事情を考慮したグッズ選びが大切です。
高荷智也

高荷智也(たかに・ともや) プロフィール

日本最大級の防災専門YouTubeチャンネル「そなえるTV」運営。テレビなど各種メディアで、難しい防災を分かりやすく解説する。
朝日新聞朝刊では「日々これ防災」を連載中。