商品番号:PFY0010
栃木県産の食材を使うことをモットーに、2022年5月にオープンしたパン屋さん。清潔感のある白を基調とした店内には、常時40~50種類のパンや焼き菓子が並んでいます。長時間発酵でつくられたパンは地元住民の間で話題になり、遠方からも来店がある人気店に。午後には売り切れてしまうこともあるので、早めの時間帯に行くのがオススメ。オリジナルキャラクターのかわいい女の子のイラストが、お店の目印です。
■パン職人 関野さんより
雄大な山々に囲まれた栃木県足利市のはしっこにある利保町(かかぼちょう)にある『KAKABO BAKERY』(カカボべーカリー)の関野です。
「読み方がむずかしいこの町のことをもっと知ってほしい、地元の人に愛されるパン屋になりたい」という想いから、店名に地名を入れました。都内の大手ベーカリーで働いていたときに「ゆめかおり」という栃木県産小麦に出会ったことがきっかけで、この土地に移住しました。夫婦共々、何もゆかりのない土地ですが、温泉がたくさんあってお気に入りです。
2022年5月にオープンしたお店は妻と二人で切り盛りしていて、僕がパン、妻がお菓子を担当。ちなみに妻からはボスとよばれています(笑)。
パンをつくる上で意識しているのは、「栃木の食材を使い、地域に還元する」こと。野菜やフルーツなどは地元の八百屋さんから仕入れています。製法は前日に生地を仕込んで次の日に焼く「低温長時間発酵」。パンの種類によって、小麦の配合を変えたりもしています。
うちで人気の食パンは2種類あるのですが、角食パンは湯種を使い、外のみみがカリッと、中はもちっとした仕上がりに。もうひとつの山型食パンは、栃木県那須町黒田原にある老舗麹店の麹と、炊いたお米からおこした酒種酵母を使用しています。トーストしたときのサクッと軽い口どけがポイントです。
有名なパン屋さんやおいしいパン屋さんはたくさんあるし、うちのパンには派手さがないなと思っていたのですが、あるとき、お客さんから「ここのパンはやさしい味だね」って言ってもらったことがあって。
やさしい=塩味や甘味が強すぎないバランスのいい味だと理解して、これからも食べるとほっとするパンをお届けできたらと思っています。栃木にいらっしゃる際は、ぜひ利保町にも遊びにきてくださいね!
語り手:パン職人 関野 弘基さん