商品番号:986
洗練されたデザインと考え抜かれた機能を追求する家電メーカー・バルミューダが2017年に新発売した本品は、従来型の炊飯器の構造とは一線を画した新発想の電気炊飯器です。
採用したのは、外釜と内釜の二重釜方式。釜の間に水を入れ、蒸気が発生させます。その蒸気で内釜を包み込み、炊き上げるのがこの炊飯器の特徴。釜の中で米を対流、つまり米が踊ることがないので、米と米の摩擦がなく、粒立ちのしっかりとした炊き上がりが特徴です。
目指したのは、毎日のおかずをひきたてる、米本来の香りとうまみを閉じ込めたごはん。蒸気のちからでそれを実現させました。
ガスの火力に比べて電気炊飯器は約1/3のエネルギーしか使うことができません。電気のエネルギーを最大限に生かすために、バルミューダは、釜の素材ではなく、エネルギーの使い方そのものに注目しました。
おいしいごはんの代表といえば、羽釜や土鍋で炊いたごはんです。そのごはんに着目すると、「炊飯中に米が踊っていない」ことがわかりました。電気のエネルギーを使いながら、米粒を動かさず、味わいを中に閉じ込めながらハリツヤをもった米を炊き上げるために、蒸気のちからを利用することにたどりつきました。
羽釜や土鍋で炊くときのようなゆっくりとした加熱を可能にしたのは、釜を分厚くすることではなく、外釜と中釜の二重釜方式を採用し、釜を中空にしたから。分厚い釜はそれを温めるのにエネルギーを使うため、効率がよくないという結論からです。蒸気は分厚い金属釜と比較して数倍から数十倍の断熱性を持ちます。エネルギー効率のよい蒸気で中釜を閉じ込めて炊き上げることにより、粒立ちのよいごはんが生まれました。
急激な温度変化を起こさず、100℃を超えないようにコントロール。米を釜の中で対流させない、踊らせないから、米粒が壊れにくく、お米本来の香りとうまみが閉じ込められたまま炊き上がります。
本品の構造は、ほかの炊飯器とはかなり異なります。一般的な炊飯器は本体に分厚い釜をセットしますが、本品は、本体に外釜と内釜の二つをセットします。少ないエネルギーを炊飯のためだけに使うためにたどり着いたのは、釜を外釜と内釜の二重にして、その間を中空にするという方法。外釜に水をいれて内釜をセットし、熱することで、炊飯中だけ見えない「蒸気の釜」が出現します。
蒸気の断熱性は分厚い金属釜と比較しても数倍から数十倍もあるので、蒸気の力で炊き上げれば、重い金属製の釜も必要ありません。100°Cを超えない自然な加熱でお米の表面を傷つけず、香りとうまみを米粒の中に閉じ込める――。電気炊飯で土鍋の味を超えるために考え出された独自の構造で、専用の温度制御を編み出すために、実に3000回を超える炊飯実験が行われました。
炊飯容量は0.5~3合。キッチンで場所を取らず、コンパクトに収まるサイズです。おいしいごはんを実現するために、保温機能は省略しました。炊飯モードは、白米、白米早炊(はやだき)、玄米、炊込(たきこみ)、おかゆの五つ。複雑なモード設定をなくした分、シンプルに操作できます。
写真を見ておわかりの通り、一粒一粒がしっかり立ち上がっています。釜の中で米粒を対流させない、つまり踊らせず、米粒を動かさないため、お米本来の香りとうまみを閉じ込めたまま、ハリとツヤをもったお米に炊き上がります。粒立ちとほぐれのいいごはんは、さまざまなおかずの味を引き立てます。