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ツレヅレハナコのかまどの神様

おすすめキッチン用品特集|ツレヅレハナコのかまどの神様

料理と酒を愛する文筆家・ツレヅレハナコさんによる朝日新聞朝刊の隔月連載「かまどの神様」を、こちらのページでお読みいただけます。ご自身が監修した理想の揚げ鍋をはじめ、愛用しているおすすめの台所道具について熱く語ります。
日本製棕櫚皮ほうき ミドル・柿渋はりみちりとりセット

しなやか、手作り棕櫚(しゅろ)のほうき (2024年3月13日朝日新聞朝刊掲載)

日本製棕櫚皮ほうき ミドル・柿渋はりみちりとりセット

 台所に棕櫚(しゅろ)のほうきを置くようになり、掃除の習慣が変わった。我が家の台所の床は白い大判のタイル貼りで、ごみやほこりが目立つ。気がつくたびに掃除機で吸い取っていたのが、ほうきではくようになったのだ。
 愛用しているのは和歌山県海南市の「ブルームクラフト」の「棕櫚皮箒(ほうき)ミドル」。棕櫚製品作りで知られる同市で、職人が一つひとつ製作している棕櫚皮を使ったほうきだ。  細くしなやかで弾力のある棕櫚の繊維は、ほこりを舞い散らせることなくしっかりキャッチ。先が斜めになっているのも掃きやすく、驚くほどきれいになる。掃除機のように音がせず電力も不要で、サッと使って戻せるのもいい。
 なにより、使っていると気分がいいのだ。貴重な棕櫚を使って、職人がていねいに束ねたほうきは一生もの。見とれるほどに美しい。
 今どきほうき? いやいや、先人の知恵と技術が詰まったアナログの掃除道具。今一度、手に取ってみてほしい。
温度調節ドリップケトル

お茶やコーヒー、理想の温度で (2024年1月16日朝日新聞朝刊掲載)

温度調節ドリップケトル

 紅茶なら95度、コーヒーなら90度、緑茶なら85度前後……。いつでも理想の温度でお茶やコーヒーを飲みたいと思ったことはないだろうか。
 私は一日中、なにかしら温かい飲み物をいれている。これまではやかんで湯を沸かしていたため、常に温度は100度。「熱っ」と言いながら緑茶を飲んでいた。でもレコルトの「温度調節ドリップケトル」を導入してみたら格段に快適なのだ。
 まず電気ポットなので、1度単位で温度調節が可能。そのほかワンタッチで100度になる「沸騰モード」ボタンもついている。直近で設定した温度を記録する「メモリー機能」は毎回決めた温度に設定でき、湯沸かし後20分は保温してくれる。
 デザインも台は木目調、ポットはステンレスと、スタイリッシュ。コーヒー好きにはうれしい細い注ぎ口と、微細な注湯ができる握りやすいハンドルも気が利いているではないか。
 もうこれで、緑茶をフーフー冷ます日々にはおさらばだ。
北陸アルミニウム まるっとパン(蓋付き)

使いやすい!丸底のフライパン (2023年11月16日朝日新聞朝刊掲載)

北陸アルミニウム まるっとパン(蓋付き)

 我が家には8個のフライパンがある。イタリアものや鉄製などよりどりみどりだが、最近はそのうち一つしか使っていない。あまりにも使いやすくて!
 それは富山の老舗メーカー・北陸アルミニウムの「まるっとパン」。深さ8センチの深型フライパンで、焼く、炒めるはもちろん、ゆでる、煮る、蒸すも得意。ポイントは丸くなだらかにくぼんだ底で、食材を入れると自然に中心へ寄っていく。
 おかげで、少ない油でも調理が可能、カーブのおかげで炒め物もフライパンを振りやすい。さらには鉄の3倍というアルミニウムの熱伝導の良さで、ホットケーキや餃子も驚くほどきれいに焼けるのだ。
 形状は中華鍋に似ているが、底がグラつかず誰でも調理しやすいのが特徴。この複雑な形は通常のプレス成型では作れず、溶解したアルミを型に流し込む特殊鋳造なのだそう。
 もはや手に取らない日はない頼りになる相棒。これ一つあれば、もうほかは断捨離か?
ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・13cm

好評の鉄製揚げ鍋、「ミニ」新発売 (2023年7月11日朝日新聞朝刊掲載)

ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・13cm

 昨年6月に口径18センチのものを発表し、「揚げやすい」と大好評をいただいているが、心に引っかかっていたのは「少量だけ揚げるには大きい」という声。確かに「お弁当のために鶏からあげを3個だけ揚げたい」「とにかく揚げ油を減らしたい」などのニーズもあるだろう。
 そこで今年6月に新発売したのが口径13センチの「ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋」。前作と同じ鉄製なので熱伝導が良く、ビギナーでもカラリと揚がる。上部につけた油跳ね軽減のカーブはそのままに、使いやすい片手鍋に。ふたは裏返すとバットになるのが特徴だ。スタイリッシュなデザインなので、インテリアをじゃましないのもうれしい。
 調理法に特化した鍋で揚げると、仕上がりは段違い。ぜひ今年の夏は、冷たいビール片手に、アツアツの揚げ物を楽しんでほしい。
フルエプロン マノン

丈夫でおしゃれ、リネンエプロン (2023年5月18日朝日新聞朝刊掲載)

フルエプロン マノン

 食に関する文章を書いたり、レシピを紹介したりする仕事柄、エプロンはたくさん持っている。家にいるときは常に着けているほどなので、その使い勝手には少々うるさい。そんな私が、「これだ!」と惚れこんでいるのが「リーノ・エ・リーナ」の「フルエプロン マノン」だ。
 リトアニア製で、素材は丈夫なリネン100%。洗うほどにくたっと風合いが出る。ひざ下まですっぽり隠れる長めの丈やヒップを包むデザインは、スタイリッシュなだけでなく汚れからがっちりガード。全身のシルエットがスッキリ見えるのもうれしい。
 首ひもとポケットには、おしゃれなアクセントカラーのタグが。前で結ぶ腰ひもで丈を調整でき、男女共有で使ってもいいだろう。
 色違いで何枚も所有しており、毎日腰ひもをキュッとしめて台所に立つ。料理へのやる気を湧かせるための大切な相棒なのだ。
OIGEN 焼き焼きグリル スリム2個セット

魚グリル革命、網汚さず2品料理 (2023年4月19日朝日新聞朝刊掲載)

OIGEN 焼き焼きグリル スリム2個セット

 ガスコンロの魚焼きグリルを使うのは魚を焼くときだけ。そして、いちいち焼き網を洗うのが面倒くさい……。そう思っていた私の魚焼きグリル使用頻度を一気に上げたのが「OIGEN(オイゲン)」の「焼き焼きグリルスリム2個セット」だ。
 岩手の老舗南部鉄器メーカーが作る鉄のプレートで、2個並べて魚焼きグリルに入る。それぞれに食材をのせて焼けば、一度に2種の料理ができあがる。
 鉄ならではの蓄熱性や表面の布目模様により、ひっくり返さずに焼ける。専用ハンドルで取り出して付属の木台にのせれば、そのままテーブルへ出せるスタイリッシュなデザインもうれしい。
 もちろん直火にもかけられるし、魚だけでなく肉や野菜、餅、おにぎりなど用途は多彩。
 なにより、焼き網を洗わなくてよい気軽さこそが、我が家に魚焼きグリル革命を起こした一番の理由かもしれない。
アルミボウル 3個セット

傷に強い、レトロなアルミボウル (2023年2月20日朝日新聞朝刊掲載)

アルミボウル 3個セット

 小学生の頃、給食の器の一部はアルマイトだった。今はすべてプラスチックになっているようなので、私で最後の世代くらいだろうか。
 アルマイトというと、昭和くらいまではお弁当箱など周囲でもよく見る素材だった気がする。とても軽くて、少しぶつけるとへこんだりして。この素材が好きで、今でも見つけるとつい手に取ってしまう。
 そんな中、愛用しているのが北陸アルミニウムの「アルミボウル 3個セット」だ。黄金色のアルマイト加工はレトロだけれど、デザインは現代的でスタイリッシュ。小さめサイズのボウルが三つ、コンパクトな入れ子になっている。
 アルミ専門メーカーが作るだけあり、「シュウ酸アルマイト加工」が施され、通常加工よりも耐食性は3倍、傷に対する強さは1.6倍だそう。昔のようにベコベコへこむことはもうないけれど、黄金色に輝くその質感を手に取るだけで、少し料理が楽しくなる。
カセットガスたこ焼器 炎たこⅡ

カセットガスで、お店級のタコ焼き (2023年1月18日朝日新聞朝刊掲載)

カセットガスたこ焼器 炎たこⅡ

  自宅でのタコ焼きパーティー、通称「タコパ」。お店で買うことが多い食べものだけれど、みんなでワイワイ焼くのがなんとも楽しいのである。とはいえ、数年前までは「家で焼くタコ焼きなんて、この程度だろう」と思っていた。そう、岩谷産業のカセットガスたこ焼器「炎たこ2」に出会うまでは。
 まず、焼き上がりのクオリティーが他製品とまったく違う。まわりはカリッと、中はとろとろ……すごい、本当にお店みたいだ。その秘密は、電気ではなくガスで一気に焼き上げること。専用のU字バーナーが搭載されているため、誰でも上手にムラなく焼けるのもうれしい。
 タコのかわりにソーセージやチーズを加えたり、ホットケーキミックスやチョコで甘いバージョンを焼いてみたり。自宅でなら、アイデア次第でアレンジは無限大なのがうれしいところ。みんなで焼くほど、場はいっそう盛り上がることだろう。
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ツレヅレハナコ

ツレヅレハナコ プロフィール

料理と酒と旅を愛する文筆家。
多数の雑誌やwebで食や旅行について綴っている。
朝日新聞朝刊では、「ツレヅレハナコのかまどの神様」と「ツレヅレハナコのお取り寄せな食卓」を連載。
近著に「食いしん坊な台所」(河出書房)、「ツレヅレハナコのおいしい名店旅行記」(世界文化社)など